こんにちは シモンズです!
もはや資産価値の高い土地持ちとなった「地主さん」たちは、在来の部落内の古い家から、換地を受けた整理地の土地で気に入った場所に新しい自宅を設けることが願望となりました。
また、「お父さん」たちはなまじっか土地があるから年頃になり所帯を持つ息子たちに家を与えなければなりません。家長としての責任が肩に重くのしかかってきます。
考えてみれば、むかし二束三文だった農地は今や打出の小槌。地主さんたちは一筆売ればかなりのお金が手に入ります。また、当時は景気も良く経済も右肩上がりの世の中。区画整理が終わって精算金が入り、皆さんいくらかの現金は持っていました。
やがては自宅を建てることになりますが、これがまた立派な日本建築。入母屋造りの本普請(本建築)、まさに御殿のような家です。
当時はそれを見て、「日本建築の技術の継承はこういった地主さんたちのおかげと言えるのかなぁ~」と思ったものです。
しかしそれはもう少し先の話し。まだ大方の「地主さん」は土地を売ることに抵抗があります。税金のこともよく分からないし、周りの目を気にして様子見しています。先陣を切ってやるだけの度胸がありません。
それに前にもお話ししました、「宅地並み課税」によって固定資産税が大幅に引き上げられることになれば、サラリーマンの「お父さん」たちは自分のサラリーでは払っていけないわけで、いざという時のためにお金を使うこともできず、一歩が踏み出せないのです。
苦しい立場におかれた「お父さん」たちはどうすればいいのでしょうか。
それでは次回をお楽しみに。