☆アパート営業物語 NO.12

こんにちは シモンズです!

やっと仕事の話を切り出しましたが、これはまだ玄関先でのやり取りの様子です。

「お父さん」と趣味の話が出来ても座敷には上げてくれません。玄関先の上り框に腰を掛けて、体をねじって話をします。「お父さん」はあぐらをかいています。座布団が出れば最高ですが、まず出していただけません。ましてやお茶などとんでもない話です。

個人を相手に初めての飛び込み営業の仕事をしたのですが、ここまで来るのにも何度も心が折れて、もうやめようと思ったりもしました。

玄関先に座って話ができるまで来ただけでも、新人営業マンとしてはかなりの進歩です。

また、多くのリース建築業者は固定給は安く、成果給(歩合給)制となっています。アパート建築の受注をすれば受注金額に応じて歩合が支給されますが、固定給だけでは生活は苦しくなります。ですから何としてでも契約を上げたいわけですね。

ここは、我慢のしどころ。せっかく仕事の話もできる段階にきました。何度も上がり框で土地活用の話をすることで「お父さん」の関心が膨らみ、警戒心も薄れてくると本音が出てきて、いろんなことに探りを入れてくるようになります。

宅地並み課税でどれくらいの固定資産税が上がるのか? アパートを建てると何がどうなるのか? アパートを建てるにはいくらかかるのか? やはり興味はあり、知りたいばかりです。

こちらも資料やパンフレットを広げ、新人営業マンが社内研修で覚えたばかりのありったけの知識で説明します。

にわか仕込みの知識でも何軒かの地主さんで繰り返し話すことでだんだん板についてきます。いよいよ上がり框を突破する時が来ます。

次回をお楽しみに。

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