こんにちは シモンズです!
地権者で作る土地区画整理組合では、各地主から減歩して得た土地を分譲地として売却し土地区画整理事業の工事費を捻出します。
分譲地は戸建て業者やマンション業者、また個人が購入してだんだん住宅が建ってくるわけですが、商業施設なども誘致しますので5年もすれば結構な町が形成されてきます。しかし、そんな住宅やマンションの間にはまだまだ野菜畑や果樹園が広がっています。
都市部では人口増加に伴って住宅が不足してくるため、通勤圏内の近郊地域で土地の流動化をはかり、宅地を供給するために土地区画整理が行われたわけですが、前にも話したように地主さんにしてみれば、「親から受け継いだ土地は手放せない」と言う思いが強いわけです。
知識や経験のない土地活用(有効利用)には手を出せず、かと言って意味なく売却もできない、とりあえず畑や果樹園にしておけばまだ農地並みの税金(固定資産税)ですから負担が少なくてすみます。この畑や果樹園を「お祖父さん」や「お父さん」たちが世話をしているわけです。
しかし一家の主権者たる「ご主人」たちはやがて来る宅地並み課税(固定資産税の大幅アップ)に頭を悩ませ、また近い将来、地権者である「お祖父さん」が亡くなった時に起こる相続問題が頭をよぎります。
時代によって誕生した「地主さん」たちですが、これからこの土地をどうして守っていけばいいのか見当もつきません。
何かと頭の痛い「お父さん」です。それでは次回をお楽しみに。